雇用形態で働き方が異なる看護師

看護師は、病院やクリニックなどの医療機関に限らず、介護施設や保育園などさまざまな場所で活躍しているが看護師不足の問題もある。しかし女性の仕事とイメージされていた看護師も、現在では男性の看護師も増えている傾向にあり、60歳以上の看護師も多くみられていることから、長く続けられる職種のひとつともいえるであろう。
看護師の仕事は、医療施設では入院患者の看護を行なう病棟看護師をはじめ、外来診察のサポートを行なう外来看護師や手術室で医師をサポートする手術看護師、さらに救急患者に対応する救急看護師など、医療施設の規模や診療科によってさまざまな役割がある。入院施設のある医療施設では、夜勤を含めるシフト制を用いているため負担が多かったが、現在では夜勤専従などの看護師を採用し、看護師の体力的な負担を軽減しているところもある。どの施設でも需要の高い看護師は、正社員や派遣社員、パートなどの雇用形態での採用を行なっているため、自分のライフスタイルに合った働き方ができるのだ。
長期的に仕事を続けキャリアアップを目指すには、正社員の雇用形態で働くことがよいであろう。正社員は原則フルタイム勤務となるが、施設によっては日勤限定や土日休みという条件での採用も実施しているので、プライベートを大切にしたい方には最適な働き方であり、キャリアを積んで認定看護師や専門看護師を目指せるのだ。次の就職先が見つかるまで期間限定で看護師の仕事を行ないたい場合などには、派遣社員という働き方も選択できる。派遣社員は、数ヶ月単位の契約で仕事ができ、それぞれの状況に応じてさまざまな職場で働くことができるのがメリットといえるであろう。